骨髄穿刺

血液の中に含まれている血球成分は骨髄で生成されていることはご存知でしょう。骨髄とは、骨の中心部の空洞「髄腔」を満たしている赤いドロドロとした組織の事を指しており、この骨髄に針を刺して採取する検査の事を骨髄穿刺と呼び、その骨髄の組織を調べる検査を骨髄像検査もしくは骨髄検査と呼んでいます。骨髄で作られたすべての血球のもとは全能性幹細胞という1種類の細胞と考えられており、その全能性幹細胞が分化して赤血球や白血球といったそれぞれの血球になり、成熟すると血液中に送り出されていくとされています。従って骨髄の中にあるのは、未成熟・分化前の細胞しかないことになるでしょう。このことから、骨髄と血液を採取し成分を比較することで造血機能や血球の成熟度などの情報を知ることが出来ると考えられているようです。この情報が血液病の診断確定に非常に重要なカギになると言っても過言ではないでしょう。
その他にも、骨髄内に生じたがんやがんの骨転移の発見・診断にも役立つ事が出来ると考えられており、検査は進められているようです。採取する場所としては、主に胸の正面にある胸骨若しくは腰横の腸骨であると言われています。採取する箇所に局部麻酔を行い、骨に穴をあけ、そこから注射器で骨髄を採取するのが一般的と言えるでしょう。採取後は骨髄液を染色し、顕微鏡で観察し異常発見に努めていく必要があるでしょう。所要時間はおよそ20分、骨に穴あけるだけあり、かなりの痛みを伴う検査とも言えるでしょう。そのため、採取後20~30分は完全に止血するまで安静にすることが肝心と言えるでしょう。なお、腸骨からの採取であれば通院で受けることが可能になっているようです。胸骨の場合には入院を必要とするケースが多く、血液検査との結果を比較し、血球の生成具合や成熟度・血液中への放出などを見ることで血液病の診断確定に活かしていくとされています。がんが疑われている場合であれば、がん細胞を発見・特定する必要があり、患者さんへの身体的負担が多い検査ではあるものの、悪性貧血・白血病・骨髄腫・がんの骨転移などといった病気を見つけ出すためには有効な検査と言えるでしょう。

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